Ⅰ期矯正(はえかわり途中のお子様の矯正)
こんにちは!めっきり寒くなりましたね。
最近は矯正の症例をご覧いただいていますが、今日は生え変わりの途中で行う矯正(I期矯正)についてご説明します。
通常、矯正はすべて永久歯に生え変わってから行います。それは、乳歯をいかに綺麗に並べたとしてもやがて生え変わりによって失われるので、永久歯の生え方や顎の成長の様子によっては再度歯を動かす必要がでてくるからです。
ですが、かみ合わせによっては顎の発育成長を阻害してしまう場合や、顎の大きさと歯の大きさが著しく合致しない場合があります。そのような場合、早めに矯正を行います。
これによって骨格的な顎の異常が起こる可能性や、矯正の際に抜歯が必要になる可能性を下げることが可能になってきます。
症例は10歳の女の子です。
右下の糸切り歯が抜けましたが、下から大人の歯が生えてくるスペースがありません。反対側の糸切り歯も生え変わりを行うスペースが足りません。
このまま生え変わりが終わるまで待つと、抜歯を行って矯正をスタートすることになりそうです。
上下ともに顎を広げて、永久歯が萌出するスペースを作り出すためにインビザラインにて矯正を行いました。
9か月後です。矯正途中で生え変わりが起きてきましたが、生えてくるスペースを心配していた下の糸切り歯も永久歯がしっかり生えてくれました。
前歯の重なりも取れて綺麗なアーチになっています。上下の真ん中(正中といいます。)もしっかり一致しています。
ここで当初の目標である、生え変わりのスペースの確保を達成したのでI期矯正を終わりにしました。
すべて永久歯になったときに矯正の必要が出てくるようなら再度歯を動かしますが、それまではむし歯を作らないようにして定期検診を受けてもらいながら生え変わりを見守っていきます。
お子さんの歯並びが気になる方、お気軽にご相談くださいね。
※症例紹介はすべて患者さんの承諾をいただいて掲載させていただいています。
治療装置 インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)
治療期間 9か月
費用 385,000円(税込)
代表的なリスク 痛み・治療後の後戻り・歯根吸収・歯髄壊死・歯肉退縮
※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置は完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。